トークイベント「薔薇を生む、わたし。薔薇を愛でる、あなた」(後半部分修正版)

野中さんから多数のご指摘がありましたので、修正版をアップします。吉田さんの「オバQ萌えなんて言ってない」というご指摘もありましたのでその部分も含めて。前半の金巻さんの部分はこのままにしておきます。
※アップした後に未映子さんから「質疑応答で話した彼は現在、ユリイカの編集長ではありません」という指摘が。ぎゃぼー訂正。ねつ造健康番組並のクオリティーですだ。

http://www.amieko.com/top.html
後半、午後9時まで、ゲスト野中モモさんを交えたトーク。テーマはミニコミなど。
以下箇条書き。
野中モモさんの自己紹介。編集、ライター、ミニコミ、ネットショップ等多彩な活動。
野中モモさんのミニコミの歴史。
ミニコミの版下用にライブのフライヤーを切り抜きやコピーを使用していた。ある時、インディーズ時代のサニーデイサービスの曽我部恵一にその切り抜きの余りを渡したら、当時のCDに使用された。
同人誌即売会に初めて行ったのが中一(野中さん)。
・小学校の新聞係など壁新聞もやった。
・小さい頃自分で雑誌を作ることが多かったと思う(吉田さん)。
・りぼんの真似をした雑誌を1冊つくったという久世番子さんのエピソード。
・中学の頃自分が孤独だったので友達づくりを想定してミニコミを作った(吉田さん)。内容はバンギャル的なもの。
・確認事項。野中さんと吉田さん、未映子さんで3年違うので、見てるものや感じ方が若干違うと思う(野中さん)。
・中学に御茶ノ水YWCAに通った流れから、神保町の書店街で自主制作本の存在を知る。書泉グランデの地下フロアで「よいこの歌謡曲」を読んでいた。親が買ってきていたシティロードも読んでいた(野中さん)。
アニメージュで批評の世界を知った。同人誌即売会のレポートで同人誌文化を知った。当時の誌面で同人誌文化について宮崎駿のインタビューのコメントが「今の若い人は自分の名前がついた雑誌を出すことが、手っ取り早いレーゾンデートルになるんじゃないですか」とあった。そこでレーゾンデートルという言葉を知った。(野中さん)。
・ぱふ(漫画情報誌)のキャプテン翼特集での同人誌記事で「私の知らない漫画がこんなに熱く語られている!」という衝撃を受けた。
・大阪だからそういうパロディの文化を知らなかった。アニメイトに通ってる女子が周りにいたくらい(未映子さん)。「視界に入ってなかったんじゃないの」(野中さん)。
・エッチなだけの同人誌は関心がなかった。おもしろい漫画同人誌は好き(野中さん)。人それぞれを解釈を加えるところが。
・はまった漫画について。
ドラえもんを単行本一冊完全模写した。その模写はチラシの裏で、それを小学館経由で送ったら藤子F先生からサイン色紙が届いた。だけど今は残ってない。(未映子さん)「妄想だったんじゃないのそれ」(吉田さん)。(←後から未映子さんから聞いたら「ペロ生き返って」が入ってる話だというので5巻あたりか?)
・野中さんはオバQ派。野中さんはドロンパ萌え。
・キャラ萌えとストーリー萌え。「酔っ払っちゃってる人にしかわからない何か」(野中さん)
・裏設定を考える。「トムとジェリーのジェリーの家の裏側を考えた。」(吉田さん)
・パロディ同人誌で本当に面白いのは1%(野中さん)
・年下は年上の人から教えてもらう喜びがある。
ワープロで初めて字を打って活字になったときの喜び(未映子
・文章も書きたかったし漫画も描きたかった。インタビューをしたかった。自分の世界を伝えたかった(吉田さん)。
・映画の人だった。難解な映画批評雑誌でも大衆的な映画情報誌でもない、違う内容を見たり書いたりしたかった(野中さん)。
・昔は、他人に理解されない世界だから一人だと思っていたが、今ならWebで簡単に理解されし仲間も見つかるだろう。
ミニコミが目指すもの。好きな人に好きな内容を提供する。書店に並ぶものは不特定多数の人を満足させる、その違い。
・紙にこだわる理由。パッケージ化する。現物がここにあるという感じ。
・ひと昔前の、デザインをコンピュータで作れない不自由。
・自分のミニコミをどういう人に伝えたいか。
・自分の好きな感触を伝えたい(野中さん)。
クイックジャパンの後ろにミニコミの紹介コーナーがある。
・マックで作ったミニコミの例として「PEPPER SHOP」を紹介。
未映子さんの学校のマックは120万したのに、スキャンしか使ってない。下手な使い方したら怒られた。何だこの落差は。
ミニコミはあまり保存してない。ばるぼら氏にあげたものが現存しているので、今日ここに持ってきた。フリッパーズギターソノシートが付いたレアなものもある。
・京都のミニコミ文化。
・批評だけのミニコミ
・名古屋で買っていたミニコミは中を見ることができなかったのでジャケ買いだった(吉田さん)。
ミニコミはトレード推奨。自分が欲しいものを得る。それが楽しい(野中さん)。
・野中さんの「三人以上で発信していく」という主張。
・どこかに「これを好きな人がいる」かもしれない。
・これがWeb2.0。レッツ集合知。自分が歴史の一部であると自覚しよう。だから積極的に関与していこう。自分が楽しいことが大事。
・質疑応答。というよりも客席の、加野瀬氏、青土社の方、金巻さん他数名の「しゃべり場」。