トークイベント「薔薇を生む、わたし。薔薇を愛でる、あなた」感想(今さら)

吉田アミさんは以前にお会いしたことがありましたが、未映子さんは大阪弁使いまくりでガハガハ笑ってそうという勝手なイメージがありました。↓このときの日記のホリエモンの項を読んだときにそう思ったもので。
http://www.mieko.jp/blog/2006/01/2_33f4.html
・以前、知人のブログで「腐女子なの?」と聞いたら怒られた、というエピソードが書いてあったが、「オタク女子全般のこと」「BL好きの女子のこと」という認識のすれ違いが大きそう。
・BLで「苦悩の末の恋愛」が受けないという話が出ましたが、そもそも現代が苦悩するほどの愛がビジネスライクに処理される傾向にあると思う。不倫しても「じゃあ離婚するか? 慰謝料いくら?」ってなもんで。フィクションで愛を語るとしたら「お手軽な愛で済ましてしまう空虚さ」みたいなものをテーマにした方が文学になりそうな。
・男性向けポルノに、セックスを自分の都合のいいものに持ち込むために、暴力や暴行(言うなればレイプ)が当たり前の世界が横行していますが、BLの世界でも同じなのかなと思ったり。同じ「やらせろ」でも甘えて言うのと、罵倒して言うのとでは大きな差がありますから。(自分はAVやエロ漫画も見ますけど、レイプものがだめです。というより「これにはまっちゃダメだ」と自分でバイアスをかけているというか)
・野中さんが自分の表現のためにミニコミを始めた話が興味深かったです。だけど都会に住んでるお嬢様の特権じゃないですか、ということも思いました。田舎でくすぶっていた男子高校生には、仲間を集めたり印刷所に交渉したり(場所が遠距離だったりすると)する行動力はないですよ〜、と思ったりするのですが。
ドロンパ萌えの話で、そういえば神成さんとドロンパンの関係というのも、漫画において異質な感じがした。いや、BLな感じというわけではないのだが。そもそも神成さんというキャラが「歳はとっても剣道五段」と言ってる割にさっぱり世界観がわからないキャラではある。なぜお年寄りが一軒家に住んでるのか。職業は現在or過去で何なのか。他の家族はどうしたのかなど、漫画で出てきたのを見たことがない。そしてドロンパというアメリカ出身でお化けという異質すぎるキャラが絡むところに、「異質な者同士の邂逅」という部分を出したかったのだろうか。いやそんなに大真面目に語ることじゃないけど。
・そういえば、野中さんはデスノートで、人間と異世界の住人との共存は藤子不二雄な世界と共通していることを言及していたことを言及していましたが、デスノートの世界があれだけ受け入れられたのもオバQ的世界の許容範囲の広さなのかなと思ってみたり。
・ジャンプものといえば、えんどコイチの「死神くん」という漫画がありましたが、あの作者が「死神や悪魔というキャラと、対するキャラに対して老人や病人が出しやすい」とコメントしてましたが、異世界とそれに対する老人という意味で、神成さんとドロンパの関係は時代を先取りしていたのかも。
ユリイカ元編集長はいつ見てもあの帽子をかぶってる、という意味のない内容で締め。
WikipediaオバケのQ太郎
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%90%E3%82%B1%E3%81%AEQ%E5%A4%AA%E9%83%8E
Wikipedia:死神くん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E7%A5%9E%E3%81
%8F%E3%82%93
WikipediaDEATH NOTE
http://ja.wikipedia.org/wiki/DEATH_NOTE