月刊カドカワ92年7月号

 まだ持っていたかどうかと押入れの奥を探ってみたらあった。埃かぶってました。
 総力特集「チェッカーズ 十年目の真実」。表紙は藤井郁弥(当時)一人。ちなみに追悼特集で「尾崎豊」。本人による全作品解説付「中島らもによる中島らもスペシャル」。
 内容は以下の通り。

・スピリチュアルメッセージ(言わば当人のインタビュー)/藤井郁弥
チェッカーズ全員による全アルバム解説&十年間のヒストリー

以下、個人のページ

武内享/新アルバム「Blue Moon Stone」全曲解説(個人ページとは言えないかもしれないけど。藤井郁弥との対談形式による曲解説)
鶴久政治/フェイバリットPOP MUSIC WORLD(僕はこんな音楽を聴いてきたので、作曲にこれが活かされてます。パクってます……とは言ってないが)
高杢禎彦/精神講座 人としての基本 特別講師 笑福亭鶴瓶(タイトルは凄いけど、要するに対談。高杢「そういう本音で話せるのは鶴瓶さんだけ」発言。今はどうなの?)
藤井尚之/イラスト&コピー チェッカーズ6+1の似顔絵(他のメンバーの自分の似顔を一筆書き)
大土井裕二/モノクロ映画の魅力(紹介するのはほとんど小津作品)
徳永善也/創作 クロベエから十通の愛の手紙(自分の身の回りの物やファンやチェッカーズに向けた手紙)
藤井郁弥/戯曲 超娯楽SF活劇「シャネル」第五話 悪魔城の秘密(……説明不能月刊カドカワはこういった、ミュージシャンやアイドル、女優などの意味不明の文芸を載せていた)

 人によっては「何じゃこりゃ」というのもありますが。これは当時の月刊カドカワの「芸能情報誌と文芸誌のブレンド」テイストのせいです。
 高杢本によると、すでにこの時は解散が決まっており、「最後の一年の仕事をこなす」という段階だったそうだ。確かに藤井郁弥インタビューを読むと「いつ解散したっていいし、解散するならピークの時に」と発言してるし。