男女で競うのは今時クイズ番組だってやらない

 ああああ、多忙にて今さらのトラックバック、ご容赦を。

http://d.hatena.ne.jp/nittagoro/20051121#p2

 結局のところ、「ザ・ベストテン」みたいに、アイドルの人もポップスの人も演歌の人も入り乱れて出る歌番組みたいなのが成立しなくなってからは紅白の役目も終わってると思います。
 自分でそう思ったのは「ザ・ベストテン」や「夜のヒットスタジオ」が終了した辺り、そして1990年の紅白に長渕と植木等が出ていた時でした。
 長渕はベルリンの壁跡の前で生中継で歌うというコンセプト。(「ベルリンの壁」ってのがもう時代がかってる。たぶん若い人で知らないのがいそう)それもNHKだっつうのに露骨な歌詞で歌ったりして抗議があったとかで、しばらく十数年ぐらい出られませんでしたが。詳しく調べてないけど、会場じゃない場所から歌ったというケースはこの人あたりが元祖だったと思います。
 あと、リバイバル植木等が「スーダラ伝説」を出してこの年のヒットとなったので出演し、確か瞬間視聴率トップになったかで、これ以降「めったに出ない大物を出せば、ほんの少しでも視聴率が稼げる」と踏んだNHKが、吉田拓郎だの中島みゆきだのを引っ張り出し始めたように思います。
 やっぱり年輩層は「若い人が見るようなバラエティもK-1も興味ないし」という感触から結局紅白観ちゃうんでしょうけど。

 ところで、紅白と大河ドラマと朝の連ドラについて「また今年も視聴率最低記録を更新!」なんてニュースを毎回見聞きしますけど「そんなことを報道して何の意味がある?」と思ってしまいます。15%くらいあったのが一桁になったらさすがに物珍しいだろうけど、せいぜい0.1%くらい下がった、なんてレベルでしょ。
 結局ねえ、コンテンツの魅力がなければそりゃ下がるよ。大河ドラマも朝の連ドラも、役者がまずいとか脚本がよくないとか、巨大掲示板を中心にいろいろ見聞きするけど、それだって少数の人の意見じゃないと思うしね。それに加えてNHKの衛星放送だのケーブルテレビだの、他のコンテンツをいくらでも観られる時代なら「今のドラマより昔の方がいい」って年輩層だって他のを観るよ。だいたい今みたいな個人の価値観で観たいものを選択するようになってきたら、同じものを一斉にみんなで観るなんてことは少なくなってきてるのでは。トレンディドラマの傾向と視聴率もまた然り。